試験監督は雑用。。。じゃないの?

こんな記事を見つけました。
【居眠り・私語・「雑用」公言…試験監督に問題も】2月25日に行われた京都大の2次試験会場。各大学の監督態勢が問われている。京都大や早稲田大など4大学の入試問題がインターネット掲示板ヤフー知恵袋」に投稿された事件で、入試会場での監督態勢の甘さを問う声が出ている。逮捕された男子予備校生(19)は「一人でやった」と供述しており、試験会場で断続的に携帯電話を操作していたとみられるが、試験監督らがこうした不審な動きを見逃していた可能性があるからだ。大学側は「不正防止に万全の態勢をとってきた」とするが、試験監督態勢の不十分さや、先端電子機器への対応の遅れを指摘する声もある。京都府警の調べでは、予備校生は2月26日、京都大の英語の試験中に携帯電話で掲示板に投稿した上、寄せられた回答も閲覧していた疑いが持たれている。京大によると当時、受験生約8000人に対し、監督約400人を配置。受験生も椅子を一つずつ空けて座らせるなどしており、京大幹部は不正発覚直後の会見で「十分な数の監督を置いていた」としていた。しかし、長年、センター試験の大学責任者を務めていた60歳代の国立大学の元教授は、「監督の数が多ければいいというわけではない。試験監督を『雑用』と呼んではばからず、いいかげんにやる教員も多い」と証言する。センター試験では会場に2人以上の教授を試験監督として配置。しかし、元教授によると、試験中に自分の講義のテスト採点を行ったり、いびきをかいて眠ったりする教授もおり、試験後、「試験監督のおしゃべりがうるさかった」と、苦情を寄せられたこともあった、という。(2011年3月4日15時02分 読売新聞)

私も何度も入試試験監督をやったことがありますが。。。教員側の意識としては、大学教員の本業は『教育』と『研究』、やっぱり試験関連業務(試験問題作成や試験監督)は『雑用』なんじゃないでしょうか。とは言っても雑用だってお給料のウチですから(どんな仕事だってそういう面があるでしょう)、私自身は真面目にやってましたけど。完璧で臨むことは難しい入試、受験生がズルしたい衝動を抑えてあげなくちゃ、と思っていました。しかし今回の試験は結構ショッキングでした。基本的に受験生はみんな真面目に頑張っていて、気合い入れてカンニングする人はいないと思って監督しているわけですから。。。どんなに真面目に頑張っても監視のプロではないし、カンニング法にも精通していないし、すべての不正が監督官だけで抑えられるとは思えません。いっそ空港みたいに会場入口に金属探知機を付けておいて、引っかかる物は全部没収しちゃえばいいのに。
このニュースだと教員が悪いことになってますが(確かに私語や居眠りはヒドイ)、休日出勤でも手当が出るわけでもなく、代休が取れるわけでもなく(制度上は取れるけれど、平日には講義や学生の世話が!)、教員側は結構キツい。試験問題作成はともかく、監督は事務の人でも可能なはずなのに、いつも教員が使われていました(某私大)。納得いかなかったなあ。。。居眠りしちゃうような疲れた教員を使うのは止めて、毎日定時で帰れる事務方がもっと負担してくれたら良いのに。結局は人手が足らなすぎるのかも。もっと教育に関わる人員を増やして、なんでもかんでも教員をかり出すのは止めて欲しい。。。
「受験生は受験に人生賭けてるんだから、大学教員は真面目にやれ」というご意見もよく見かけますが、教員側は完全なオーバーワークです(文系なんかだと講義以外出勤しないお気楽な先生もいらっしゃると聞くので、分野によっても大きく違うんだとは思いますが。。。)。小学校から大学まで共通ですが、なんでもかんでも教員に押しつけるのはよくないと思うんですよ。。。