少し前になるが、良く晴れた祝日の朝、子供2人を連れて近所の公園へ行ったときのこと。

公園には、先客の女の子(多分5〜6歳)とその父親がいて、女の子はブランコをしていた。砂場の入り口をふさぐように自転車を止めた長男に注意をしている隙に、次男はひょこひょこブランコのほうへ。立ちこぎしている女の子のブランコへと一直線。ぎりぎりのところで女の子の父親が止めてくれて、事なきを得た。
急に知らないおじさんに抱きとめられてビックリして泣き叫ぶ次男。「申し訳ありません、ありがとうございました。」とこちらは何度も繰り返した。ここまではまあ当然かと思う。
しかし。「よかった。」という父親の反応はなんだか棒読みな感じ。こちらの目を見ようとしないのもなんだか気になる。娘はピクリともせず、眉ひとつ動かさず、どこか1点を見ながら立ちこぎを続けている。その父親、娘には何も言わず、その後10分間ほど、何事もなかったかのように娘の立ちこぎは続き、父親もそれを見ている。
しばらくしてブランコに飽きた娘が他の遊具で遊ぼうとすると、「○×ちゃん、今日は自転車に乗る練習に来たんでしょう?」と、なんだか他人行儀な父親。いろいろはっきりしないことをつぶやいて、応じようとしない娘。。。かわいい女の子と、いかにもホワイトカラー風の紳士然とした父親(銀行とか証券とかにいそうな雰囲気)で、恵まれた生活を匂わせる2人だったけれど、この人たち、コミュニケーションが取れてないんじゃ。。。うまく言えないけれど、なんか怖かった。