私立大学の台所事情?

正社員になるのが難しく非正規雇用が増えていると言いますが、アカデミックも例外ではありません。一部の私立大学(超一流は違うかもしれませんが)では非常勤講師や嘱託教員などと云った非正規雇用の教員がかなり多い様子。大学によってはかなり条件が悪いと聞きます。老後の保障もなく、年契約で安く使い倒される高学歴人間。。。ポスドクの就職難が現実となっている今、大学側がその足元を見ているように感じられます。個々の大学だけの問題ではなく、日本社会全体の計画性のなさが哀しい。
自分の子供が大学に進学するとしたら、正規教員数を調べればその大学がどれだけ“人”を大切にしているかが分かるかもしれません。(少なくとも建前上は)大学は教育機関であると同時に研究機関でもあり、大学は教員と学生の両方の力を伸ばす必要があるからです。一般企業でも社員の能力を伸ばして最大の成果を得ることが理想だと考えれば、同じことなのではないでしょうか。
教員という人材を使い捨てにする大学は、学生を金蔓としか見ていないように思えます。非常勤職員や嘱託教員だらけの大学には絶対行かせたくないと思います。

どうしてこんな話になるかというと、来年春から内々にオファーされている仕事が嘱託教員だから。オファーしてくれる先生には感謝しているけれど、大学の姿勢(高層の新校舎を建てつつ教員の人件費をケチってる)が非常に嫌なので、正直受けたくない話なのです。地方弱小国公立大学の正規職員に望みをかけるか、東京私大の非常勤職を取るか。。。子供のこともあるし、頭が痛い毎日。