9.11で思い出すこと

ツインタワーに旅客機が突っ込んだあの事件からもう9年だそうです。当時勤めていた静岡の大学宿舎で夜一人テレビを見ていて、あの衝撃的な映像をリアルタイムで見た覚えがあります。
この事件のことを考える時、個人的に必ず思い出す人たちがいます。この年の春、ダンナさんと私は住居購入を検討していて、“コーポラティブハウス”という形態のマンション購入を決めていました(結局、後で納得できない点があって購入を辞めたのですが)。入居者が間取り等を自由に設計するタイプのマンションで、建設工事がスタートする前に住人が何度も顔を合わせていました。ここで入居者側の代表者(うちのダンナさんも何かの係に選ばれていたのですが)に選ばれた人のうちの1人が、この9.11で亡くなったTさんでした。
お勤め先が某大手証券会社だったこともあってニュースで会社名と名前を見て気がつき、確認したらやはりご本人でした。NY出張中だったそうです。だれもが信じられない気持ちだったのではないでしょうか。。。ご家族、特に奥様のお気持ちは想像すら出来ません。新居の準備を楽しみに進めていたであろう時期。私たちとあまり変わらない年代のご夫妻、お子様はなく、この事件後しばらくして奥様はマンション購入を辞められたそうです。
入居しなかった私でも思い出すくらいなので、このマンションに住んでいる人たちは、この日が巡ってくる度にこの家族のことを思い出しているのではないでしょうか。自分のすぐ近くで大きく変わってしまった人生。同じ思いをされた方が他にも沢山いると思うと、ただ胸が痛みます。9.11に限らず、世界中で同じようなことが起き続けているのだとも思いますが。。。