V.E.フランクルの『夜と霧』

誰もが知っている有名な本ですが、読もうと思って買ったまま放置してありました。片付ける際に思い切って目を通してみました。

心理学者である著者自身の書いた部分は客観的な分析も多くて興味深く、落ち着いて読めるのですが。。。その前に付いている解説(本全体の最初の1/3は解説)はきちんと読むのが辛い。凄惨な事実が次々と書かれていて吐き気を催し、斜め読みせざるをえませんでした。普通に考えれば狂気の沙汰ですが、これも人間。これが人間。

ちょっと不思議だったのは、この解説を書いたのが誰か?ということ。訳者?かなりの数の参考文献があるはずなのに、ほとんど注釈がありません。本の1/3を占める解説を付けているのだから、解説部分の著者名(責任者名)と引用文献はきちんと示してほしかったです。残念。